※掲載している事例内容は解決当時の法令に従ったものとなっております。
事例58 遺産分割協議
- 依頼者Aさん(次男・50代)
- 父を献身的に介護していた母に遺産を多く分割したい…
- 背 景
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父(80代)が亡くなり、Aさん(50代)は相続人として父の遺産を相続することになりました。
Aさんは父の相続手続きをするために戸籍を調べていたところ、自分の兄Bさん以外に、父と父の前妻との間の異母兄弟(Cさん・Dさん)がいることがわかりました。
そこで、Aさんが異母兄弟に連絡をとってみると、そのうち、Cさんは1000万円以上の相続を主張してきました。
父の生前、献身的に父を支えた母のために遺産を多く渡してあげたいと考えていたAさんは、今後の遺産分割についてどうすればよいか当法律事務所に相談にいらっしゃいました。
- 主 張
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父の相続には相続人全員の参加が必要です。
本件では、母・Aさん・Bさん・Cさん・Dさんの5人が相続人となっていました。
実兄のBさんは相続放棄を希望していました。また、Aさんの母に相続分を多く残したい考えをDさんに相談したところ、Dさんも相続放棄を申し出てくれました。
しかし、Cさんは1000万円以上の相続を主張していました。
- 解決策
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弁護士はCさんに対して、1000万円以上の相続は法的に難しいことを説明しました。
その上で、少なくとも法定相続分の6分の1を相続が可能であることを説明し、Cさんの了承を得ることができました。
一方で、Bさんについては、すでに相続を知ってから3か月経過しているため、相続放棄のできる期間が過ぎていました。
そこで、弁護士は、Bさんが有する相続分を、Aさんに譲渡することを提案し、Bさんもこれに同意しました。
これによって、Bさんが相続放棄をしたのと同様の結果を導くことができました。
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結 果
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弁護士による交渉の結果、母は2分の1、Cさんは6分の1を相続することとなり、遺産分割協議書を作成しました。
結果として、Aさんの母が父の遺産のすべてを相続したのち、AさんとCさんに対して、遺産分割の代償金を支払うことになりました。
これにより、母にできるだけ多くの遺産を相続させたいというAさんの希望が叶いました。
「遺産分割」の解決事例
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事例67 遺産分割協議(30)
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事例60 遺産分割協議(27)
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事例46 遺産分割協議書の不備でまとまらない協議を、弁護士が遺産の範囲を確定し解決。
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事例43 海外の銀行口座の英語による相続手続き・遺産分割を弁護士が解決。
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事例42 兄弟で不動産相続をする場合の煩雑な手続きを弁護士が解決。
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事例40 遺産分割協議(17)
Aさんの母が亡くなり、長女であるAさんと長男のBさんが相続することになりました。しかし、AさんはX県在住、BさんはY県在住、Aさんの母はZ県で亡くなったため、それぞれ距離があり… 詳しく見る -
事例38 相続人が疎遠の腹違いの兄弟(姉妹)、双方で話し合い遺産相続を円満解決。
母(80代)が亡くなり、Aさんは母の相続人となりました。母の遺産整理をしていたAさんですが、母が持っていると言っていた土地についての権利書などが見つかりません… 詳しく見る -
事例37 相続財産調査を弁護士に依頼し、固定資産税の納税通知書や預金残高証明から財産を確定。
母(70代)が亡くなり、父も既に亡くなっていたので、娘であるAさん(40代)・Bさん(40代)・Cさん(30代)が相続人となりました。母が残した財産には… 詳しく見る -
事例35 遺産分割協議(14)
Aさん(70代)の叔母であるBさん(90代)が亡くなりました。Bさんには家族が多くいたため、複雑な相続が予想されました。Aさんは相続人を確定するために… 詳しく見る -
事例33 複雑な共有不動産の相続問題を、遺産分割協議書を作成し解決。
母(90代)が亡くなり、父は既に亡くなっていたので、長男のAさん(70代)と長女のBさん(60代)が相続人となりました。母が残した財産には、不動産と預貯金がありました… 詳しく見る -
事例30 夫の前妻の子供との相続手続きを弁護士が代理し円滑に解決へ。
夫(60代)が死亡し、妻であるAさん(60代)が相続人となりました。夫とAさんとの間には子どもがいませんでしたが、夫には前妻との子どもであるBさんとCさん(共に40代)がいました… 詳しく見る -
事例29 遺産分割協議(11)
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事例27 亡くなった夫の相続人がわからない。弁護士が財産調査と相続人調査を行い解決。
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事例26 遺産目録になかった預金を特別受益とし、不動産賃料の公平負担も実現。
母(90代)が亡くなったので、長男であるAさん(60代)、長女であるBさん、次女であるCさん(70代)が相続人として母の財産を相続することになりました… 詳しく見る -
事例17 遺産分割協議(9)
母(80代)が亡くなったので、父(90代)Aさんと息子であるBさん、Cさん(共に60代)が相続人として母の財産を相続することになりました。Bさんは、かつてAさんに内緒で… 詳しく見る -
事例15 遺産分割が進展しない状況を弁護士が約1ヶ月程度で解決へ。
父(90代)が亡くなったので、長女であるAさん・次女であるBさん・三女であるCさん(60代)の3人が相続人として父の財産を相続することになりました… 詳しく見る -
事例14 介護を寄与分とするかで纏まらない遺産分割協議を弁護士が交渉し公平分割を実現。
母(90代)が亡くなったので、娘であるAさん(60代)とBさんが、相続人として母の財産を相続することになりました。Aさんは、両親が建てた家を守っていこうと思っていたので… 詳しく見る -
事例13 兄弟のマンションの遺産分割問題を弁護士が代理、協議案通りの決着へ。
父(80代)が亡くなったので、娘であるAさん(50代)と弟のBさん(40代)が相続人として父の財産を相続することになりました。Aさんは、生前両親が住んでいたマンションを… 詳しく見る -
事例12 弁護士が相続財産を調査し、伯母との遺産分割を均等に進め無事解決。
Aさんの伯母(90代)が亡くなり、その伯母に配偶者も子どももいなかったことから、甥と姪にあたるAさんら(50代・40代)が代襲相続によって相続人になりました。その他の相続人には… 詳しく見る -
事例9 遺産分割協議を守らない親戚を、弁護士が迅速に不動産を仮差押えし解決へ。
祖父(80代)と祖母(80代)が立て続けに亡くなり、父は祖父母よりも先に亡くなっていたため、祖父母の孫である相談者Aさん(20代)と弟(10代)は… 詳しく見る -
事例6 姉妹が遺産分割調整を申し込まれたが、弁護士が対応し和解へ。
母(90代)が死亡したため、依頼者Aさん(60代)は遺産を相続することになりました。Aさんには姉と妹がいて、3人姉妹でした。Aさんは生前母と同居しており...詳しく見る -
事例5 夫が亡くなったが夫の親が生きている為、義理の父に相続放棄の交渉し解決へ。
夫(50代)が死亡したため、依頼者Aさん(50代)は遺産を相続することになりました。Aさんと夫との間に子どもはいませんでした。もっとも、夫には認知した父(80代)がおり、父との間で遺産分割について協議しなければならず...詳しく見る -
事例2 遺産分割協議(2)
妻が死亡したため、Aさんと、妻の前夫との間の3人の子が相続人となり、遺産を分割することになりました。預貯金が1000万円でした。ただ...詳しく見る -
事例1 遺産相続で、住んでいる家に住み続けたいとの希望を弁護士が実現。
父が死亡したため、母と子3人(合計4人)が相続人となり、遺産を分割することになりました。遺産は両親と長男夫婦が住んでいた家・土地(評価額合計4,000万円)...詳しく見る