※掲載している事例内容は解決当時の法令に従ったものとなっております。
事例4 親戚が相続財産の貯金を引き出したが、弁護士が連絡し使い込み前に返還へ。
- ご相談者Aさん・養子(50代後半)
- 相続財産である預貯金全額を母方の伯父が勝手に口座からおろしてしまいました…
- ご相談までの経緯・背景
-
母が死亡したため、養子であるAさんと、Bさんが相続人となり、遺産を分割することになりました。預貯金が1400万円でした。しかし、Mの弟であるCさんが、相続財産である預貯金全額を勝手に口座からおろしてしまっていました。そのうち、500万円は返還を受けましたが、残金については返還されませんでした。
- 当事務所の弁護士が、まず、Aさんから詳しい事情を聴きました。すると、Aさんによれば、Cさんは、Mの生前その同意の下に1400万円を下ろした、と主張しているとのことでした。Aさんの話を伺い、弁護士がAさんの代理人として間に入り、他の相続人と交渉にあたることとなりました。
- 解決までの流れ
- 弁護士は、AさんとBさんとの間の遺産分割の内容について整理すると同時に、Cさんにより相続財産を使い込まれてしまうおそれがあるため、迅速な対応が必要と考えました。そこで、Cさんに対し、残りの相続財産の返還を求める通知書を送付しました。
-
結果・解決ポイント
-
通知書の送付からほんの数日後、Cさんから、残金の全額の返金が滞りなく行われ事件は解決しました。関係者に話を聞いたところによると「母の生前その同意の下に1400万円を下ろした」というのは、晩年病気療養で入院していたMを、他の病院に移すために下ろしたということだったのです。結果的にMは病院を移さなかったため、残金は使っていないという状況でした。そのため、通知書を確認したCさんは、直ちに返金に応じたのでした。
「その他」の解決事例
-
事例86 他の相続人からの不当利得返還請求の敗訴裁判を、弁護士が控訴し大幅な減額を実現。
共同相続人から不当利得返還請求がされて、第一審判決で請求が認められました。しかし、共同相続人で共有することになった不動産の相続税は私が負担しているので、請求額を全額を支払うのには納得がいきません…詳しく見る -
事例84 亡くなった妻の父から預金について不当利得返還を請求されたが、弁護士に依頼し裁判も解決。
妻が亡くなり、夫である私と義父の二人が相続人となりました。ひとまず私が妻の遺産をまとめてから、義父と話し合い遺産分割をするはずだったのですが、義父から訴状が届き…詳しく見る -
事例76 まとまらない遺産分割協議を、弁護士が教育費と特別受益の関係を丁寧に説明し解決。
先日父が亡くなりました。母はすでに他界しているので、相続人は姉と私の2人なのですが、なかなか遺産分割がまとまらず困っています。穏便に解決したいのですが…詳しく見る -
事例75 亡くなった父が契約したお寺との永代供養契約の解除を弁護士が解決。
生前父は当家の墓を建て、寺と永代供養契約を結んだのですが、父が亡くなった際、寺の住職に話を聞くと『納骨後3年すると、その後は共同墓地に移して供養される』と、父から聞いていた話と違うのです…詳しく見る -
事例73 特別受益(1)
弟は不動産の購入資金として、母から多額の金銭を援助してもらっていました。先日、母が亡くなったため、それらも考慮して遺産分割したいと話したら、弟は納得してくれず…詳しく見る -
事例72 祭祀承継者、祭祀財産の相続争いを弁護士が条件交渉をし和解へ。
当家で代々受け継がれてきた仏壇や神棚、系譜等のいわゆる祭祀財産の承継者は当家の長男の娘である私がなるべきとして話し合っていますが…詳しく見る -
事例68 貯金の払い戻し請求を一度は銀行に拒否されたが、弁護士に依頼し手続き完了。
夫が急に亡くなりました。相続財産は預貯金のみだったのですが、銀行は私に被相続人である夫名義の預貯金の払戻しに応じてくれませんでした… 詳しく見る -
事例11 相続不動産に仮差押登記がされるも、弁護士が迅速に交渉し抹消へ。
夫(70代)が死亡し、家族で相談した結果、妻のAさん(70代)が夫の不動産を相続することになりました。Aさんは、相続にもとづいて… 詳しく見る -
事例4 親戚が相続財産の貯金を引き出したが、弁護士が連絡し使い込み前に返還へ。
母が死亡したため、養子であるAさんと、Bさんが相続人となり、遺産を分割することになりました。預貯金が1400万円でした。しかし、Mの弟であるCさんが、相続財産である預貯金… 詳しく見る